床屋の雑学
床屋は歴史が古いことから、昔からのスタイルや、その逆に昔とは違っている点についてなど、いろいろと興味深いところが多いものです。
床屋についてよく聞かれる疑問は、床屋と美容院はどちらも髪を手入れしてくれるところではあるけれども、どうして違いがあるのか、どのような点が違っているのかということです。
床屋と美容院の歴史を振り返ってみれば、床屋は店を構えて主に男性客の髪を整えるところであったのに対し、美容院は女性客のところに出張して髪を整えるところであったようです。
床屋と美容院は似てはいるものの、それぞれの免許の内容に違いがあり、顔剃りなどを行うことができる免許を取得することができるのが床屋であり、顔剃りは行えないのが美容院で働く人の資格であるとされています。
また、床屋という呼び名は、日本全国で見ると、関東から北の地域で呼ばれることが多く、関西から南の地域では散髪屋という呼び名で呼ばれていることが多いようです。
散髪屋の散髪は、髪をカットするという行為そのものを表している名称でありますが、この言葉は明治維新を迎える新しい時代と共にやってきた言葉で、その後の時代の流れを経て、現在の呼び名として定着した地域とそうではない地域があるようです。
ところで、床屋を繁盛させる店にするためには、髪のカットの技術はもちろんのことですが、顔剃りと耳掃除が上手であれば良いといういわれがあったほど、耳掃除と縁が深いことをご存じでしょうか?
現代では、やや廃れ気味となっている床屋での耳掃除なのですが、床屋で行われる耳掃除はリラックス効果が高いとして、癒しを求める現代人から耳掃除を見直す声も高まっているのです。
そのような技術も含めて、毎回の髪型のオーダーの方法や、自分の髪質や髪の癖を知っていてくれる、行きつけの床屋をぜひ探しておきたいものです。
そうすれば、数ヶ月に1度の髪をカットする機会には、床屋の店主との世間話も弾んで、有意義な時間を過ごすことができるのではないかと思います。
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