床屋のこれまで
床屋は鎌倉時代の山口県が発祥であるとされていて、江戸時代に入るころには、床屋の技術を持って店を開業する人が増えていっていました。
江戸時代のおしゃれな男性の髪型を整え、明治時代の新しい時代にあった洋風のヘアスタイルも作り、主に男性たちの髪型を支えて、社交場所ともなってきたのが、床屋なのです。
床屋では、髪のカットをしたり、髭を剃ったりするほかにも、眉をカットしてきれいに整えたり、丁寧に耳掃除をしたりすることまで行われ、それぞれの技術が必要でありました。
現代には、短時間で定額にて髪をカットしてくれる床屋も登場していて、大きな話題となっています。
ここでは、シャンプーやカットをしてくれる技術者との世間話なども省略となることが多いようですが、髪のカットのみを素早くしてもらうことができるので、出かけたついでに髪をカットしてもらうという軽い気持ちで床屋に行くことが可能となりました。
床屋といえば、三色で螺旋状に回っているサインポールと呼ばれる看板が立っていることがほとんどで、あの目印があることで、知らない町でもすぐに床屋を探すことができると思われます。
あの不思議な三色のクルクルと回るサインポールはヨーロッパから伝わっているもので、当時のヨーロッパの理髪外科医の治療の様子がそのまま再現されているものとなっています。
赤色は動脈、青色は静脈、白色は包帯を表している三色の色については、床屋の雑学として知っている人も多いのではないでしょうか。
最近では、床屋もさらに進化をしていて、明るいモダンなタイプの床屋が数多く登場しています。
床屋といえば、白が印象的ではありますが、フローリングなどのナチュラルな木目調やガラス張りで透明感がある、まるで美容院のような床屋も見られ、若い人たちが床屋に足を運ぶきっかけともなっています。
また床屋に行きたくても出かけることができない人の自宅に出張する床屋や、介護施設などに出かけて入所者の髪を整えてくれる床屋もあり、現代の高齢化社会を支える存在にもなっているのです。
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